from 北海道旭川の自宅オフィス

こんにちは!

コピーライターの林 孝治(はやし こうじ)です。

 

 

 

最近、新しい刺激を求めていろんな集まりに参加しているんですが、

その度に言われることがあります。

 

 

『どうやったら上手な文章が書けるようになりますか?』

 

 

その度にお答えしているのですが、

いろんな文章を読んで、マネして書いてみるのが一番いいんですよね。

 

でも、ただ読んで、マネして書けばいいというわけでもなく、

どういう流れで書かれているのかとか、どういう意図を持って書かれているのかを

ちゃんと汲むことが大切なんです。

 

 

それに、文章を読んで、好きな文章かそうじゃないかって感じることがありますよね。

 

「この小説は面白い!」と思えるものもあれば、

最初の2~3行を読んだだけで読む気が失せてしまうものもあります。

 

そう考えると、文章には少し芸術の要素も含まれていると思うんです。

 

なので、いろんな文章を読んで、自分好みの文章を見つけて、マネして書くことをオススメしています。

 

それに、「こんな文章が書きたい!」と思える文章を見つけると

筆欲(書きたいと思う欲)が湧いてきますし。

 

 

とは言っても、

それだけじゃ補いきれないところがあります。

 

それは、文章を書くときの『基本』についてです。

 

 

そこで、以前も書いていましたが、

文章を書くときの基本についてまた連載していこうと思います!

 

以前から読んでくださっている方は、改めて復習するつもりで読んでみてください。

さらに自分好みな文章が書けるようになると思いますので、お付き合いいただければと思います。

 

***

 

 

先日、クライアントさんが書いた文章を添削していたのですが、

その方のあるクセを見つけました。

 

 

たとえば、こんな文書があるとします。

まずは、音読してみてください。

 

===

僕が音楽を始めたのは、小学校のクラブ活動でした。

 

親友と呼べるくらい仲のいい友達が吹奏楽クラブに入部するというので、

いっしょに入りました。

 

でも、それまで音楽とは一切関係のない生活を送っていたので、音楽の基本を知りませんでした。

楽譜は読めない、楽器の名前も知らないようなど素人でした。

 

なので、最初は顧問の先生にすごく怒られました。

===

 

読んでみて、どんな感じがしましたか?

どこか単調な感じを受けたと思います。

 

この単調な感じを作っているのは、

文章の最後が同じ終わり方で3回以上続いているからです。

 

この例でいえば、「~でした」「~ました」ですね。

 

 

同じリズムが続くと単調さが生まれて、

読んでいて面白くないとか、飽きてくるという印象を与えてしまいます。

 

なので、同じような言い方にならないように工夫することが必要です。

 

たとえば、文章の終わり方には

「~あります」

「~します」

「~です」

「~である」

「~だ」

などがあります。

 

 

これを踏まえて、先ほどの例を変えてみますね。

 

===

僕が音楽を始めたのは、小学校のクラブ活動でした。

 

親友と呼べるくらい仲のいい友達が吹奏楽クラブに入部するというので、

いっしょに入ったんです。

 

でも、それまで音楽とは一切関係のないことをしていたので、音楽の基本を知りません。

 

楽譜は読めない、楽器の名前も知らないようなど素人。

 

なので、最初は顧問の先生にすごく怒られました。

===

 

どうでしょう。

音読してみると、少しリズムが出てきましたよね。

 

たったこれだけでも文章への印象が変わってきます。

 

 

また、慣れないうちは

「同じ終わり方が3回以上続いちゃった。でも、うまく変えられない…」

と思うことがあるでしょう。

 

 

そういうときは、

文章の終わりから一個前の言葉に注目してみてください。

 

 

たとえば、最初に書いた文章の中に

===

親友と呼べるくらい仲のいい友達が吹奏楽クラブに入部するというので、

いっしょに入りました。

===

という一節があります。

 

前後の文章も「~でした」「~ました」と過去形で終わっているので、

この文章を変えてみることにします。

 

 

ここで注目したいのが、『入りました』です。

 

「~ました」だけを変えようとすると、うまく考えられないことがあります。

そういう時は、少し前にある動詞から見ると変えやすいです。

この場合であれば、

『入りました』から『入ったんです』に置き換えることができます。

 

ポイントとしては、動詞(この場合は“入る”)を体言止めにするとか、

言い切ると変えやすくなります。

 

体言止めは、例文でも使いましたが

『楽譜は読めない、楽器の名前も知らないようなど素人。』

のような使い方もできます。

 

ただ、体言止めを乱用すると

ポエムチックな印象や幼稚さを与えてしまうので、注意が必要です。

 

===

僕が音楽を始めたのは、小学校のクラブ活動。

 

親友と呼べるくらい仲のいい友達が吹奏楽クラブに入部するというので、

いっしょに入った。

 

でも、それまで音楽とは一切関係のないことをしていたので、音楽の基本を知らない。

 

楽譜は読めない、楽器の名前も知らないようなど素人。

 

なので、最初は顧問の先生にすごく怒られた。

===

 

ちょっと痛々しいですね(笑)

何事も加減が必要ということです。

 

 

まずは、書いた文章を読み直して、

文章の最後が同じ終わり方をしていないかチェックしてみてください。

 

すると、リズムが出てくるので、最後まで読んでもらいやすくなりますよ^^

 

 

 

 


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〜あなたらしい物語で、あなたを形にします〜
コピーライター/林 孝治

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