from 北海道旭川の自宅オフィス
こんにちは!
コピーライターの林 孝治(はやし こうじ)です。
今回は、文章の書き方の基礎ではなく、
文章や言葉で伝える方法についてお話します。
***
最近、高校生にかかわる仕事をさせていただいていて、
先日も三重県の方からご依頼をいただきました。
内容としては、
「就職を希望している高校生に、
自分の会社へ興味を持ってもらえるような案内を作りたい」
とのことです。
企業としては、多くの若者に興味を持ってもらい、
明るくて元気のある社員を集めたいですよね。
自分たちが求めている社員をきちんと集められれば
会社にとって大きな財産にもなります。
そのために、企業のホームページでは、
経営理念やビジョンといった会社の想いを表すページを作り、
文章や写真・動画、イラストなどでアピールしますよね。
ただ、自分の想いや考えを言葉にするのは難しいものです。
ましてや、直接顔を会わせて話をするのではなく、
文章にして伝えるとなるとハードルが上がります。
ご依頼いただいた方も、言葉にするのが難しいと感じていらっしゃいました。
それに説明しても、なかなか伝わらなかったりします。
仮に、経営者や株主から
「みんなの給料を増やすために、5年以内に年商10億円の企業に成長させる」
と言われたとします。
それが本当に、従業員の給料を増やすために考えて言ったことだとしても、
大体の従業員は「また何か言ってるよ」程度にしか思わないでしょう。
このように想いや考えを言葉で伝えても、
受け取る相手は本当に言いたいことまでは理解していないので、
ビジョンに対して共感もしなければ、やる気も起きません。
じゃあ、どうしたら相手に伝わるのか。
その方法として、
相手が身近に感じる『ストーリー』に置き換えて伝えることがオススメです。
わかりやすくお話しますね^^
例えば、家具づくりをしている企業が理念として
『お客様が心豊かに暮らせる家具を作る』
と掲げているとします。
これだけだと、
・企業が考える心の豊かさとは、どんなもの?
・心豊かに暮らせるとは、どんな暮らし?
・それを提供するのに、家具がどう手伝ってくれるの?
という疑問が生まれます。
この疑問を踏まえながら、
文章を読む人が身近に感じられるストーリーに置き換えて伝える
ということです。
仮に、企業が
「心の豊かさ=思いやる気持ち」
と考えるなら、こんな感じになります。
===
あれは、10年以上前のことです。
4歳の子どもと手をつないで散歩をしていると、
小さな段ボールに入れられた子犬を見かけました。
その子犬は見知らぬ人間を目の前にして恐怖を感じているのか、
小さな体をブルブルと震わせています。
私はすぐに、この子は捨てられたんだなと気づきました。
でも、子どもはそのことがわからないのか、
私にどうして子犬がここにいるのか聞いてきます。
なんて答えたらいいのかに困り、捨てられたことをそのまま伝えると、
私にこう言ってきました。
「ねぇ、お父さん。この子をお家に連れて帰ろうよ。かわいそうだよ。」
動物アレルギーを持っている我が子は、犬や猫のそばによると、
発疹ができたり、体が痒くなるという症状を引き起こします。
なんども経験しているから本人も分かっているはずなのに、
どうしても連れて帰りたいと言うのです。
私が困り果てていると、ふと子どもとつないでいた手にしびれのような痛みを感じました。
そう、子どもが言葉だけじゃなく、つないでいた手でも訴えていたのです。
私は、子どもの訴えに心を動かされ、子犬を連れて帰りました。
このときに子どもから教えられた『相手を思いやる心』を
家具づくりに込めています。
===
このストーリーから、
経営者の人柄や会社の考えなどが読み取れると思います。
その中の一つに、
「自分の辛さや見返りを求めずに、ただ相手の幸せを願うこと」
という家具づくりへの想いを持っていることが伝わったのではないでしょうか。
ただ「思いやりを大切にしている」と言われるより
簡単にイメージができて、共感されやすくなります。
ぜひ想いや考えを伝えるときは、
例え話などのストーリーで伝えてみてください。
そしたら、共感してくれる人が集まりますよ^^
story-like-oneself
〜あなたらしい物語で、あなたを形にします〜
コピーライター/林 孝治
【 公式HP 】
┗ https://story-like-oneself.com/
【 facebook 】
┗ https://goo.gl/3Rr88u
【 メールでのお問い合わせ 】
┗ info@story-like-oneself.com