
「いい仕事をしているのに、なぜかうまく伝わらない」
その違和感は、多くの場合、価値がないからでも、努力が足りないからでもありません。これまで積み重ねてきた時間や判断が、まだ言葉として整理されていないだけです。
なぜ「伝わらない」のか
人は、説明されたものよりも、誰かの口から自然に語られるものを信じます。
「理由はうまく言えないけれど、いい仕事だと思う」
「なんとなく、ここが好きなんだよね」
そうした言葉が生まれるとき、会社や仕事は、社会の中で少しずつ根づいていきます。
けれど多くの現場では、
• 技術や実績を説明する言葉はあっても
• 想いや判断の背景まで含んだ
“語られる言葉”が整っていません
その結果、価格や条件で比べられてしまったり、本当は伝えたい部分が、伝わらないままになってしまいます。
私の仕事について

私の仕事は、物語をつくることではありません。
派手なストーリーを足したり、感動させるための演出を考えたりもしません。
これまでの営みの中に、すでに存在しているものを、
• 掘り起こし
• 言葉にして
• 残す
それが、文章設計事務所の仕事です。
何を掘り起こしているのか
取材や対話を通して見つめるのは、
• なぜ、その仕事を続けてきたのか
• どんな判断を、大切にしてきたのか
• 何を選び、何を選ばなかったのか
といった、本人にとっては当たり前すぎて、言葉にされてこなかった部分です。
そこには、競争の軸や、選ばれる理由になるものが、静かに宿っています。
言葉が整うと、何が起きるか

言葉が整うと、会社や仕事そのものが、急に変わるわけではありません。
ただ、少しずつ変化が起き始めます。
• 社員が、自分の言葉で仕事を語れるようになる
• お客様が、「なぜ選んだのか」を話してくれる
• 第三者が、文脈を持って紹介してくれる
その結果として、
• 比べられにくくなり
• 説明しなくても理解され
• 「ここに頼みたい」と言われるようになります
これらは目的ではなく、言葉を整えた結果として起きる副産物です。
こんな方と仕事をしています
• 技術や姿勢には自信があるが、うまく伝えられていない
• 値段や条件だけで比べられることに、違和感がある
• 自分たちの仕事を、きちんと次の世代に残したい
• 流行や煽りではなく、地に足のついた言葉がほしい
職人さん、ものづくり企業、地域に根ざした中小企業の方から、ご相談をいただくことが多いです。
進め方について
まずは、じっくり話を聞くところから始めます。
すぐに文章を書くことはありません。言葉になる前の部分を、一緒に確認していきます。
その上で、
• Webサイト用の文章
• 会社や仕事の背景をまとめた文章
• 想いを残すためのストーリーブック
など、目的に応じた形に整えていきます。
最後に
これは、「売るための文章」ではありません。
自分たちの仕事を、自分たちの言葉で語れるようになるための、土台づくりです。
もし、
「自分たちの仕事も、きちんと掘り起こして言葉にしたい」
そう感じたら、一度お話を聞かせてください。
